海外ドラマで英語を学ぶ!勉強に適した作品とは??

[最終更新日]2018年1月1日
[記事公開日]2017年12月31日

海外ドラマで勉強するのは一石二鳥

みなさんはどのような海外ドラマが好きですか?海外ドラマが好きな方であれば、「好きな作品を観ながら英語を学びたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。海外ドラマは、ネイティブスピーカーが実生活で使用している「生きた英語」で溢れています。作品を観ているときは、まるで自分が英語圏にいるかのようです。その上、参考書の例文とは異なり、話されていることの背景と文章に前後関係があるため、海外ドラマは、言葉の「意味」だけではなく「使い方」までも学ぶことができる優れた教材です。また、難しい参考書を買って机に向かうよりも、海外ドラマを観る方が、楽しみながら勉強を継続しやすいでしょう。つまり、好きな作品を観ながら英語を学べたら、一石二鳥なのです。

 

海外ドラマを使って勉強するようになったきっかけ

わたし自身、6年前から繰り返し海外ドラマを観ることで、今ではメールや電話、テレビ会議等で英語を使って仕事をするまで、レベルを上げることができました。わたしは、日本で生まれて、中学生から英語の勉強を始めましたが、留学・ホームステイの経験はありません。中学・高校と英語の勉強をし、大学ではほとんど英語の勉強をしませんでした。その後、外資系の企業に就職したのですが、海外で行われた研修に参加した際に、英語がほとんど口から出て来ず、「自分が英語を話せないこと」に気が付き、ショックを受けました。それをきっかけとして、海外ドラマを使って英語の勉強を開始し、6年経った今では、英語を使って海外の方とコミュニケーションをしながら仕事をしています。

 

英語を身に着けるための海外ドラマの選び方

昔から海外ドラマが好きだったのですが、6年前に勉強を始め、すぐに英語を身に着けられた訳ではありませんでした。ただただドラマを観るだけで勉強になっていなかったり、思ったほど楽しく勉強できなかったり等、思うように進まないこともありました。海外ドラマで勉強を始めてからしばらくして気が付いたのですが、英語を身に着けるためには、実は「作品選び」が大切なのです。この記事では、英語を身に着けるための「海外ドラマ選び方」について3つのポイントをお伝えします。

〇英語を身に着けるための「海外ドラマ選び方」3つのポイント

  1. とにかく好きで何回も観られる作品を選ぶ
  2. 身に着けたい英語が使われている作品を選ぶ
  3. 英語のスクリプトが存在する作品を選ぶ

1. とにかく好きで何回も観られる作品を選ぶ

大切なことは、「自分が何度も観たい作品」かどうかということです。海外ドラマを1度観たくらいでは英語は身に付きません。同じ作品を日本語、英語で観ることを繰り返して初めて、登場人物の言っていることを理解したり、話すスピードについて行けたりします。つまり、「繰り返すことでより良く身につく」というのは、参考書と何ら変わりはありません。そのため、何度も観たくなる作品でないと、結局、読み返したくない参考書を読むことと同じになってしまうのです。

みなさんは、英語を身に着けるのに良いとされる海外ドラマの代表作をご存知でしょうか?答えは『フレンズ』です。『フレンズ』は、アメリカNBCで1994年から2004年に放送されていたコメディドラマです。この作品が良いとされる理由の1つは、「わはは」「おー」といったように、ドラマに鑑賞者の思いを反映させた声が吹き込まれていることです。このような作品をシットコムと言います。シットコムは、鑑賞者の声を聞けば、どのようなシーンなのかを把握することができ、話の流れを理解するのに役に立つため、英語の勉強に良いとされています。

わたしは、英語の勉強を海外ドラマで始めたときに、最初に『フレンズ』を観ました。面白かったのですが、ストーリーを知った後に、繰り返し観ようというほど、自分の好みではありませんでした。そのため、ただドラマを観るだけに留まってしまい、「英語を身に着ける」ために繰り返し観るところまでは、たどり着きませんでした。英語を身につけるためには、「繰り返し」が必要です。そのため、「英語が口をついて出るまで繰り返し観ても飽きないドラマ」ということが大切です。つまり、その繰り返しが「苦」とならない、むしろ「楽しみ」となる自分が好きな作品を選ぶ必要があります。

 

2. 身に着けたい英語が使われている作品にする

わたしが、最初に「何度も観たい」と思ったのは、『アグリー・ベティ』という作品でした。経済やビジネスなどの時事ネタを書く新聞記者になりたい女の子ベティが、ファッション業界で奮闘する作品なのですが、いじめられながらも、めげずに前向きに頑張る彼女の姿が好きで、何度も観たいと思うようになりました。

この作品を選んだ理由は、ただ単純に主人公ベティの奮闘する姿やそのキャラクターが好きだからだったのですが、これは、わたしにとって、とても幸運なことでした。なぜなら、わたしには、「仕事で英語を使う」という目的があり、『アグリー・ベティ』ではオフィス用が多く使われていたため、学んだ英語は、たまたま、わたしの目的に近いものだったからです。一方、『アグリー・ベティ』を一通り勉強した後で、『グリー』という高校生の合唱部の活躍を描いた作品を勉強したのですが、オフィスで使える英語が少なかったのです。そのときになって初めて、『アグリー・ベティ』はオフィス用語が沢山使われており、わたしの目的に合っていたのだということに気が付きました。『グリー』は、作品としてはとても面白く、好きだったのですが、実際に話したい英語ではなかったため、勉強をするために観ることはやめました。

海外ドラマで英語を学ぼうとするときは、自分の学びたい英語が何なのかを明確にした上で、それに合った作品を選ぶことが大切です。完全に一致しているジャンルの作品はないかもしれません。しかし、ある程度、自分が学びたいのが「オフィス英語」なのか「ティーンの英語なのか」「恋愛で使う英語」なのか等、大枠で見極めておき、それに近い作品を選ぶことが必要です。

 

3. 英語のスクリプトが存在する作品にする

海外ドラマで英語の勉強をする際に大切なのは、俳優・女優さんが英語で何と言っているかを理解することです。日本語の字幕を読めば、ドラマの中で話されている英語がわかると思われるでしょう。しかし、実は、英語と日本語訳が異なることがよくあるのです。字幕はなるべく短くしないと読み切れないため、日本語字幕では意訳をしていることが多々あるのです。また、海外と日本で文化背景が異なるため、直訳をしても、日本人には通じないということ場合もあり、日英で異なる訳が使われている場合があります。そのため、英語で実際に何が話されているのかを正確に知るためには、英語スクリプト(英語の字幕)が、とても大切なのです。

例えば、SUITS/スーツ シーズン2 エピソード3より
Put him in his place. (彼に思い知らせてあげて。)

この表現は様々なドラマで使われていますが、直訳をすれば、「彼を彼の場所にいさせて」。しかし、どのドラマの音声和訳やスクリプトでも「思い知らせて」と意訳されており、イディオムとして覚えてしまうのが無難です。しかし、スクリプトがないと、このような違いには気付きにくく、素通りしてしまうことがあります。

海外ドラマの中には、英語のスクリプトが、あるものとないものが存在します。人気の作品になればなるほど、スクリプトがあることが多いのですが、放映が始まったばかりの作品は、スクリプトがないものが多いです。そして、あまり人気のない作品は、スクリプトが存在しない場合もよくあります。Netflixやhuluといった動画配信サイトに、英語のスクリプトがない場合でも、”ドラマ名 script”でインターネット検索すると見つかることもありますので、試してみてください。

「海外ドラマが好きだから、好きな作品を観ながら英語を学びたい」と思ったら、まずは上記3点に注意して勉強する作品を選んでみてください。この3つを満たす作品を見つけること自体が、実は大変です。まずは、「ずっと観ていても飽きない!」という大好きな作品を見つけてみてくださいね。最後に、わたしがおすすめする海外ドラマをお伝えします。

 

英語の勉強に適したおすすめ海外ドラマ

わたしは『仕事』と『プライベート』の両方できちんとした英語を勉強できる作品がおすすめです。

1. アグリー・ベティ

2006年~2010年にアメリカで放送されたコメディドラマ。コメディと言っても、ニューヨーク、マンハッタンのオフィスビルを舞台にした女性向けのドラマです。主人公のベティが、イジメられながらも努力をして成長していく姿が素敵です。ベティはとても早口なことが多いですが活舌はよく発音もきれいです。他の登場人物の話す速さは普通です。

2. SUITS/スーツ

2010年~放送されている弁護士を主人公として描いたドラマ。2017年11月現在、シーズン7まで、日本で放送されています。現在、イギリス王室のヘンリー王子と交際しているメーガン・マークルが出演しています。弁護士のお話のため、法律用語なども出てきて難しい部分もありますが、オフィス英語が充実しています。男性でも、女性でも楽しめるドラマです。

3. ハウス・オブ・カード 野望の階段

2013年~放送されているアメリカのホワイトハウスが舞台の作品。2017年11月現在、シーズン5まで日本で放送されています。政治の世界のドロドロの中で成り上がっていく政治家を描いた物語で、アメリカでも大人気のシリーズです。オバマ大統領も観ているそうです。描かれている政治家は完全に悪役なのですが、困難に直面しても諦めない強さが魅力的です。女性よりは男性が好きなドラマかもしれません。
次回からは、おすすめの3作品の表現について英語の解説をしながら、ドラマを使った勉強法についてもお伝えしていきます。