さくっとプレゼンをよくする3つの方法

[記事公開日]2017年8月2日
一言で「人前でうまく話す方法」と言っても、技は色々あります。その中でも、効果の高い3つの方法について書きました。この3つは、「正攻法」なのだと思いますが、言われないと意外に気が付かないことでもあります。また、「話すこと」は、場慣れすることで上手くなりますので、実践の場でどんどん話す機会を作って、その中でこのブログの方法を試めしてみてください。すぐに力がつくはずです。

1. 話す相手が何人でも基本的に同じだということを理解する

「話す相手が多くなると話しづらくなる」と感じる方は多いのではないでしょうか。2人で会話する際には、上手く話せるのに、人前に出ると話せなくなるというのは、「緊張」が原因です。しかし、大切なことは、わかりやすく話すためのコツは、「相手が1人だろうが、多数であろうが、変わらない」という事実です。
誰かと2人で話すことを想像してください。どのような話し方をすると、わかりやすいでしょうか。逆に、どのように話されるとわかりやすいと感じますか。
  • 最初に話の目的を明確にする
  • 話を飛ばさずに順番に話す
  • 速すぎず、大きな声で話す
  • 沢山話し過ぎず、ポイントを押さえて話す
  • 聞き手の理解度を確認しながら話す
などがあげられますが、この「わかりやすく話すコツ」は2人で話した場合も、大勢で話した場合も同じであることが、わかると思います。
わたしは、塾講師を4年間していましたが、話し慣れてきた頃に、この事実に気が付きました。話しかける相手が大勢でも、あくまで、コミュニケーションが目的なのです。大勢の前で話し慣れていないときは、コミュニケーションが大切であると実感するのが難しいかもしれません。わたしも、最初に授業に立った頃は、緊張し「見られている」ということを意識していましたが、そんな意識が薄れた頃に、本来の目的である「生徒が理解しているのか」ということが気になるようになりました。そうすると、相手が沢山いても、相手の顔を自然と見るようになるのです。1対1でコミュニケーションを少しずつ取り、結果的には全体とコミュニケーションを取れるようになります。
最初は、全体とコミュニケーションと言ってもピンとこないかもしれませんので、
  • 「見られている」ことを意識しない(実際には、そこまで見られていません。)
  • 誰か1人を決めてコミュニケーションを取りながら話してみる
  • それが上手くいったら、他の人をコミュニケーションをしてみる
ステップを踏んでみるとよいと思います。コミュニケーションをする範囲を、段々と全体に広げていけるようになります。

2. 内容をきちんと理解し、目的をはっきりさせる

ⅰ 内容を理解する

「人前で上手く話せない」と思っている人の勘違いの1つに「上手く話すためには、話す内容を覚えておく必要がある」と考えることがあげられます。基本的に、上手く話すために、文章を覚えることは逆効果です。一言一句覚えようとすると、言葉の端々に気を取られ、内容を理解できなくなります。そのため、「相手に伝える」という最も大切なことに向ける意識が、欠けてしまうのです。
覚えてはいけないのであれば、どうすればいいのでしょうか?
話す内容を「覚える」のではなく、「理解する」。もっと言うと、「こうだからこう」と自分の中で腹落ちすることが必要です。自分の中で腹落ちしている内容であれば、必ず説明ができます。また、質問を受けても答えることができます。細かすぎる言葉尻に捉われず、「自分が理解していること」「伝えたいこと」を意識して、話すようにします。すると、「相手に伝えること」に意識が向くため、多少、言葉に詰まったり、言い直したりしても、全く気になりませんし、聞き手に届くようになるのです。

ⅱ 目的を明確にする

また、当たり前のようでいて、中々出来ないのが、「目的をはっきりさせること」です。自分も話の内容がよくわからず、ワザと目的を明確認しないという場合もありますが、ほとんどの場合は何か目的があって話をします。まずは、自分の中で、その目的を明確にすることが、わかりやすく話すことの第一歩です。また、第三者に話をする場合には、「基本的に伝わってない」と考えた方が正しいのです。
話をしている途中で、都度、目的に立ち返って説明することは、話をすることの効果を出すために大切なステップとなります。

3. 準備をする

話す前に準備をするのも当たり前のように思いますが、準備をするにも効果の高い方法があります。

ⅰ 相手に伝えるべきこと、相手に伝えるべきことの粒度を確認しておく

「詳しく話そうとしたら、いくらでも話せる」「掻い摘んで話したら、いくらでも簡単に話せる」ということは多々ありますが、沢山話せばいいということではありません。2. ⅱ にも繋がりますが、何を相手に伝えるべきかを明確にした上で、「どんな風に伝えたら伝わりやすいか」を考えておきます。往々にして、自分が関わっている粒度で物事を考えたり、話がちだったりするのですが、相手がわかりやすい粒度というのは、自分とは同じでなかったりします。詳しく説明をしたからと言って必ずしもわかりやすい訳ではないですから、要所、要所、掻い摘んで話した上で、必要に応じて掘り下げるという姿勢が必要です。そのためには、聞き手が何を聞きたいか、どのような理解レベルか、想定しておく必要があります。
これはつまり、「聞き手の目線に、自分の目線を合わせる」という作業です。これが出来れば、話が噛み合うようになります。よく、話し手が詳しいのに、その人の話を聞いてもよくわからないということがありますが、これは話し手が聞き手に目線を合わせないで話しているためです。聞き手に目線を合わせるのがとてもうまいのが、池上彰さんだと思います。テレビを見ている人、本を読んでいる人の目線に立って考えた上で伝えるということが、常に自然に出来ている方なのだと思います。

ⅱ 冒頭部分についてイメージトレーニングや想定問答をしておく

冒頭10分~15分くらいについては、ある程度細かく正確に覚えておくこと効果があります。何故かというと、大勢の前で話すときは一番最初が一番難しいからです。冒頭がスムーズに乗り切れれば、後はそのままの流れでうまく話せてしまうことが多いのです。
細かくと言っても、一言一句覚える必要はないのですが、冒頭の10分くらいについては、
  • どうやって話を切り出すか
  • どういう流れで説明をするか
  • どこにフォーカスし、どこにフォーカスしないか
  • どこで聞き手に話を振るか
  • どうやって目的を伝えるか
などについて、文章レベルで何を話すか決めておくといいと思います。
これを話す内容すべてについて実施すると大変ですが、冒頭だけであれば比較的ラクに出来るはずです。また、実際に声に出して説明をしたりすると、話の繋がりがいい所と悪い所等、具体的な改善点に気付くことができます。
話し方・プレゼンをよくする方法は、いくつもあると思います。しかし、この3つは比較的実践しやすく、効果の高い方法です。数をこなして場慣れするだけでも、かなり力が付きます。その中で、この方法を試してみると、成長の速度が速まると思いますので、是非試してみてください。